05日目① シラクーサ観光(6/28)

今日の行程

古代ローマの円形闘技場にて
古代ローマの円形闘技場にて

08:30 ホテル発 シラクーサへ

(約250㎞) 

13:00 シラクーサ着 

 

14:00 シラクーサ観光【世界遺産】

    ネアポリ考古学公園

    ギリシャ劇場、

    ディオニュシオスの耳

    円形闘技場  

パレルモの夜明け(オーシャンビューの部屋から)

パレルモの日の出は5:50頃。今日も天気が良いようだ。部屋の窓から地中海を眺めていると、水平線の彼方からゆっくりと太陽が昇ってきた。さざ波そして潮の流れによって作り出される反射光は、まるで生き物のように刻々と輝きを変化させていた。

パレルモからシラクーサへ約250㎞の移動

午前中はバス移動。シチリア島の北西部のパレルモから、カターニャを経由して南東部に位置するシラクーサという町まで約250kmの長距離移動です。高速道路を利用し、トイレ休憩も適度にとりなが約4時間の移動です。

のどかな田園風景が広がり、ところどころで羊や牛などが放牧され牧草を食む姿が見えました。カターニャに近づくにつれ、左手にヨーロッパ最大の活火山「エトナ山」を間近に見ることが出来ました。エトナ山の山頂からは、白い噴煙が上がっているように見えました。

 

エトナ山について

 

①世界自然遺産登録

2013年6月21日第37回ユネスコ世界遺産委員会により、世界自然遺産に登録されました。(この時、富士山も登録されています。いわば富士山とエトナ山は世界遺産登録において同期です。)

ですので、私たちが6月28日に見たエトナ山は「世界遺産のエトナ山」ということになります。(なんだか得したような気分です)

 

②大噴火

この旅行記を書いているさなかの2013年10月26日、『シチリア島のエトナ山が大噴火』とのニュースが飛び込んできました。エトナ山は2013年度にすでに14回ほど噴火しているそうですが、世界遺産登録後初めての爆発だそうです。そして1992年以来の大規模爆発だそうです。ニュース映像を見ると真っ赤な溶岩流が、私たちが通った高速道路方面に流れています。大きな被害が出ていないといいのですが。心配です。

ランチ

長いバス旅を終えシラクーサに着き、さあ観光と思ったらランチタイムとなりました。

H旅行社の「旅行日程表」には『ウニのパスタをお楽しみください』とある。

先程のバスの車内でH添乗員さんから『ウニのパスタについて、過大な期待はしないように』との適切な事前アナウンスがありましたので、昼食終了後に私たちのツアーの中でクレームをいう人は一人もいませんでした。なんせ6月なのに全食事付旅行代金が燃料サーチャージ込で20万円以下なので文句は言えません。

シラクーサ観光 ネアポリス考古学公園

ギリシャ時代、アテネと同じくらいに栄えていたシチリアの古都シラクーサは、かつてシチリア島全体を支配していた町だったそうです。

幾何学で有名な浮力を発見したアルキメデスはシラクーサの人、太宰治の『走れメロス』の舞台になった町、またイタリア映画『マレーナ』と『明日を夢見て』のロケ地となった町と、結構私達にもなじみ深い町なんです。

昼食を終えた私たちは、まず最初にギリシャ・ローマ時代の発掘エリアであるネアポリス考古学公園に向かいました。

ギリシャ劇場

ギラギラとふりそそぐ太陽光を浴びながら、緩やかな白道を昇っていくと、紀元前5世紀初期に岩盤をくり抜いて作られた15,000人収容できたといわれている立派な「ギリシャ劇場」が現れました。当時シラクーサはアテネに次ぐ演劇のメッカであったそうで、絶大な権力を持ったシラークーサ市民の娯楽の場でもあったそうです。現在も毎年5月~6月には古代劇の上演が行われているそうです。

天国の石切り場とディオニッシオスの耳

紀元前5世紀の古代ギリシャ時代、シラクーサの都市はどんどん拡大していったそうです。その時建築用の石を切り出した採石場が『天国の石切り場』として残っています。そして、石を切り出した後、この地方を襲った地震によって偶然、岩の天蓋ができました。その形が細長い耳に似ていることから、「ディオニュシオスの耳」と名付けらたそうです。ここは音響効果がすごく良いということで、現地のガイドさんが「♪サンタールチーア~、サンタールチーアー♪」とカンツォーネを歌ってくれました。なるほど歌声が結構響きます。

ヒエロン2世の祭壇と古代ローマの円形闘技場

シラクーサの北側の高台地区にある考古学エリアで古代遺跡を観光した後、今度は南側のオルティージャ島までバス移動です。