4/04 カツオドリとアメリカグンカンドリの楽園に立ち寄り、シエルペへ

午前中までシレナのジャングルを歩きまわりコアリクイや親子ずれのバクなどと出逢った。あっという間の1泊2日のシレナレンジャーステーション滞在であった。不思議なもので行くまでは「連泊なんて絶対無理」「無理!無理!」と思って1泊だけにしたのだが、実際に来て滞在しジャングルを歩いてみると、「1泊だけでトンボ帰りするなんて、もったいないことをした」と感じる。そう感じさせるほどシレナの大自然は豊かであった。2~3泊するとまた違ったシレナを体験できるのではないだろうか?

 

後ろ髪を引かれながら、13:00頃 シエルペ行きのチャーターボートへ乗り込んだ。

直行で帰ればシエルペまで2時間だが、私たちは当初から、ガラパゴス諸島に行かなくてもグンカンドリやカツオドリの営巣などが見られる加瀬さんお勧めポイントに立ち寄る旅程を組んでいた。以下、その時の様子を写真と動画で紹介する。

いままで、これほどの海鳥達をこんなに近くで見たことはない!感動した。

カツオドリが棲む岩場

グンカンドリが鈴なりになる木?

コルコバード国立公園から少し離れたところで ジャックが入れ食い

ボート内で、水曜どうでしょう的に「オイ、釣でもやるかぁ~」というどうでしょうネタで盛り上がっていたら、本当にちょっとやってみるか~ということで「リール竿」一式が出てきた。

どうもボートスタッフのお兄さん達はメチャメチャ釣好きらしい!

「こちらがOKサインを出せば、何時間でも釣るぞ~」という勢い!

手早く「仕掛け」を用意する。なんという手際の良さ。

そういえば、コスタリカはターポン釣などゲームフィッシングのメッカであり、世界中の太公望たちの憧れの地でもある。

 

さあ、プレイボール!

 

まずはボートスタッフが第一投を投げ入れる。餌はルアー。1分もしないうちに大きなアタリ。

すかさず合わせるスタッフ。しなる竿先。何かがかかった!。大物のようだ。

さらに海中に引き込まれる竿先!「大物だ」「ジンベイザメじゃないか?」「バショウカジキかもしれない」 「ソンナワケナイデショ」 ボート内は大騒ぎ。

 

リールがなかなか巻き取れない。

キャプテンは釣り糸がスクリューに巻き込まれないよう、上手に操舵する。

魚との駆け引きがしばらく続き、ようやく銀色に輝く大きな魚影が見えてきた。海面まで上がってきたのはいいけれど船にはタモ網などはない。かといって無理に引き上げると糸が切れる。

そこは釣好きのスタッフ手馴れたもの。ボートから身を乗り出しひょいと片手で魚の尾びれのクビレをつかんで引き上げた。

 

魚は大きなジャックという魚だった。正式な和名はわからないがヒラアジまたはミナミロウニンアジではないだろうか。この魚はターポン釣の外道のようであるが、なかなか小ぶりなわりに引きが強く駆け引きが楽しめる魚である。こちらでは入れ食い状態で釣れるので、市場に持っていっても4ドル位にしかならないとの事。

 

2投目を投げ入れるとまたまたすぐにアタリがあり、今度は私に竿が渡された。

海釣りは何十年ぶりであろう。重たくてリールが巻けない。まるでヘミングウェイの「老人と海」のような魚との格闘が続く。ヒイヒイいいながら何とか先ほどと同じサイズのジャックを釣り上げることができた。本当に童心に返っていた。

明日、全身筋肉痛にならないといいが・・・・・・。

 

  《船内の会話》

  加瀬さん:「早速、サシミにでもしましょうか?」

  キーボー:「醤油持ってますよ。食べよう、食べよう~」

  ヒョウヒョウ:「でも生(ナマ)はやめたほうがいいんじゃないか~」

  加瀬さん:「そうですね●●菌とか持ってるかもしれませんね~。

        今晩行くレストランラスベガスで料理してもらいましょう」

  ヒョウヒョウ&キーボー:「大賛成~」

 

ということで今晩のメインディシュはジャックに決まり。

こんな感じで 釣は  終了ー!  証拠映像はここ↓

コルコバードでトローリング

グンカンドリとカツオドリの観察、ジャック釣を楽しんだ後、私たちは再びマングローブが生い茂るシエルペ川を上った。途中、恒例の激しい一過性のスコール。ゴアテックスの雨具が連日本当に役に立つ。

 

やがて、雨も上がり船は宿泊しているホテルラスベガスの船着場に到着した。

 

レストランラスベガスで食した「ジャックのソテー」の味は格別だったことは言うまでもない。

 

今日も非日常的な体験ができた。

 

P.S 日本に帰った後、ものの本によると「コスタリカで魚釣りをする場合、基本的にはキャッチアンドリリースと書いてあった。(汗) ジャックさん食べちゃってごめんなさい。