4/06 水鳥の楽園 パロ・ベルデの湿原地帯へ

9時にコジツアーの加瀬さんと、梶田さんが悪路に強いオフロード車で迎えにきてくれた。

梶田さんは、昨年から加瀬さんの会社のスタッフとしてアシストをされている若い女性である。これから行くパロ・ベルデは、まだ梶田さんも行ったことがない未知の場所なのでお勉強も兼ねて同行することとなる。4人旅の始まりである。

 

カララを出発して国道1号を北上し、Bagacesという町から左に折れる。ここから先は未舗装道路。この辺りは雨が少なく熱帯乾燥林地帯である。つまり埃っぽい。 オフロード車の本領発揮。土煙を巻き上げ小石を飛ばしながら進み、正午過ぎにパロ・ベルデ国立公園内にあるOTSに到着した。 

 

パロ・ベルデOTSについて

OTSとはOrganization for Tropical Studiesの略。熱帯性の生物を研究している場所。

本来は研究施設だが観光客にも門を開けており、野鳥、動物、植物、昆虫など色々なツアーを行っている。

(加瀬さんのHPより借用)

OTSの宿泊施設はいたって簡素。ツーリスト用の棟内は4部屋。お世辞にも綺麗な部屋とはいえない。部屋は広くないが一応、水洗トイレと温水シャワーが付いている。ベットは2段ベット。姉貴と相部屋だった子供の頃に、2段ベットを使っていたことを数十年ぶりに思い出した。でも、ここは大自然を見るために遥やってたコスタリカ。こちらの環境に適応しよう!

気温が下がってくる15:00頃からOTS内の散策に出発。

短時間であったが、シカ、ホエザル、ノドシロオマキザル、アグーチなどの哺乳類や、オオホウカンチョウ、カンムリシャクケイ、コボウシインコなどの鳥類を観察することができた。

温水シャワーは命がけ?

コスタリカはエコの国。バス付きのホテルがあるのは5星の最高級ホテル位。

トイレ・シャワー付きの部屋も多くなく、共同トイレ・シャワーの宿が多い。

シャワーが付いていたとしても冷水だけだったりする。

そんな事前情報を得ていたので、ゴジツアーズ社に「出来る限り、部屋トイレ・シャワー付の部屋」の手配をお願いし、物理的に無理なシレナのレンジャーステーション以外は、常に快適な部屋シャワーを浴びれるはずであった。

 

しかしパロ・ベルデのシャワーは違ったのだ。それはそれは恐怖のシャワーであった。

 

キーボー:「シャワーひねったけど、水しかでないけど・・・・」(原因は部屋の外にある温水シャワー用の電源スイッチがOFFになっていたのである・・・ ONにする)

ヒョウヒョウ:「スイッチ入れたけど・・・どんな感じ?」

キーボー:「あっ!あったかくなってきた~。良かった~。水シャワーは厳しいもんね~」

ヒョウヒョウ:「良かったねー。じゃシャワー浴びるねー。」

 

そして、ヒョウヒョウが鼻歌を歌いながらシャワーを浴びた。

 

シャワーの温度や水量を壁にある蛇口で微妙に調節するのだが、「アッ!」、「ウッ!」

 

・・・・・×▲÷米#$&%×▲÷米#$&%?!×▲÷米#$&%?!・・・・・・・・・・・・

 

手先から肘に何かが走った。それは「ビリビリ」という感じ、昔、理科の実験か何かで弱電流を触り、これが感電だということかと経験したことがあるがそれに近い、また腰痛を患ったとき整形外科医院で電気治療を受けたことがあるが、あの「なんともいえないビリビリ感」を上回るシビレが走った。

 

~感~電~感~電~感~電~した~。

 

キーボーは予め感電しないように手拭を蛇口にあて、恐る恐るシャワーを浴びる。

 

後で加瀬さんに報告したところ、

 「コスタリカでは良くあることなんです。蛇口を手のひらではなく甲のほうで操作すると感電が和らげることができるんです。気をつけてくださいねー」とのこと。

 

でも、手の甲を使っての蛇口の操作って・・・難しくね!  ??

 

恐るべしコスタリカ! ここは日本ではない。   適応しなければ・・・。