4/03 シレナでバクとナマケモノに遭遇

今日の予定は、コスタリカの中でも動物達との遭遇率が極めて高いといわれているコルコバード国立公園シレナ。宿泊先はシレナレンジャーステーション。事前情報によると、シレナレンジャーステーションは予約がなかなかとれない人気の宿泊所だが、電気は1~2時間ほどしか使えず、共同水シャワー・トイレの過酷な環境とのこと。期待と一抹の不安で早めに目が覚める。

 

シレナには小型モーターボートで向かうため、大きなスーツケースなど不要なものはホテルラスベガスに預け、1泊分の用意をしたリュックとカメラ、強力虫除けスプレー「OFF」をもっていざ出発!

 

ボート乗り場にあるレストラン・ラスベガスで朝食をとった後、7:30に出発 。ゆっくり流れるシエルペ川を静かに下るとやがて太平洋に出た。洋上は川と違って大きなウネリがあるため、海にでる直前にライフジャケットを着用。川と海の境目は高度な操舵技術を要する。ウネリのタイミングを見て見事に波間を脱出した私たちは、全速力でシレナに向かった。グンカンドリやカッショクペリカンの群れが出迎えてくれた。 

コルコバード シレナ レンジャーステーション はこんなところでした

シレナの森 そこは生命の息吹を感じる場所だった

シレナは暑い。日中は40度近くなる。しかし、明け方や夕方は意外に涼しい。

動物や小鳥達の活動時間帯も、早朝や夕方に活発に動き回るものが多いという。

そんなわけで、私たちは本格的な動物探索は夕方と明日の早朝に行うこととし、暑い日中はステーション内の散策や昼寝などをして過ごした。午後から徐々に雲が多くなり熱帯特有のスコールとなったが1時間ほどでまた晴れ間が広がった。

 

ステーションにはトレッキングコースが何本かあり、どのコースを選択するかはガイドさんとの相談で決まる。散策のターゲットは何か?散策にかけられる時間は、自己の体力は、装備等によってコースを選択する。私たちは加瀬さんに一任した。結果は大正解であった。

 

シレナで出逢えた哺乳類たち

・表情や体つきがはっきりわかるミツユビナマケモ

・トレイルから少し外れたヌタバで寝ているバク(初めてのバク遭遇)

・積極的に2m位の至近距離まで近づいて来てきてくれたバク(2回目のバク遭遇)

・飛行場を横切る子供連れのバク(3回目のバク遭遇)

・22時頃加瀬さんが寝ているテントに来たバク(私たちは遭遇出来ず、加瀬さんはピューマかと思い、三脚を武器に格闘する準備をし、テントから覗いたら大きなバクだったとの事)

・5m位の頭上で蟻を捕っているコアリクイ

・枝から枝へとジャンプしなが移動していく蜘蛛ザルの群れ

・海辺近くの小さな木に現れたリスザルの群れ

・10頭近くの集団で移動するクビワペッカリー

・トレイルにひょっこり現れたハナグマ

・子連れのアグーチ

・モーターボートから見たイルカの群れ など

 

残念ながら簡単に見られるはずの「ホエザル」の姿は見れなかった。(大きな叫び声は聞くことが出来た)

 

シレナで出逢えた鳥類たち

コンゴウインコ、オオホウカンチョウ、オオシギダチョウ、コシギダチョウ、カンムリシャクケイ、カツオドリ、カッショクペリカン、オグロキヌバネドリ、クリハシオオハシ、スピックスコノハズク、ハゲノドトラフサギなどなど

 

シレナで出逢えた爬虫類たち

ワニ、バジリスク、小さなトカゲ類

 

シレナで出逢えた昆虫類

モルファ蝶、数多くの蝉、カナブン、蛾、蜘蛛、刺されると痛い蚊

 

などなど、大自然好きにはたまらない。

ほんとにシレナはおもシレーナ。もう一回来てみたいかもシレナい。

 

加瀬さんは現地ネーチャーガイドにも顔が広く、すれ違うガイドと盛んに情報交換を行ないながら進んでいく。そして確実でビック情報をつかむことが非常にうまい。

このような広大なジャングルで小さな生き物に遭遇するのは偶然もあるが、過去の経験と情報収集力があるかないかで決まるといっても過言でない。

 

そして加瀬さんがセットしたスコープを覘いてみると、必ず美しい被写体が鮮明に大きく写っている。以下、散策中に移した写真をご覧下さい。とにかく凄い!

バクのほうから近寄ってきた!こんな簡単に逢えていいの?

こんなことはめったに体験できない!ことですって!

ラブラブなコンゴウインコ

そこのけそこのけペッカリーの群れが通る

微笑ましいアグーチの親子