今日はコスタリカ旅行の目的である「ケツァール」と出逢える可能性が高い。

「ケツアールをお見せできる自信は100％あります」とゴジツアーズの加瀬さんの力強い言葉。「今は丁度ケツァールが子育てを行う営巣時期なので、1年のうちで一番見やすい時期なんです。朝一番は混むので、私たちは団体さんなどが帰ってから、ゆっくり見に行きましょう。明日は8時にﾛﾋﾞｰ集合しケツァールポイントまで歩いて行きます」との事。

ケツァールに逢えるというワクワク感から朝早くに目覚める。早朝からｹﾂｧｰﾙ探鳥に出かけるｸﾞﾙｰﾌﾟも多い。 特にスケジュールぎっしりの団体客は早朝から忙しいようだ。

サベグレホテル内には、アメリカやスペインなど世界各地から愛鳥家達が集まっている。

多くの愛鳥家達は立派な三脚とバズーカ砲のような超望遠レンズを着けたカメラを持ち、小鳥達を狙っている。Ｃａｎｏｎ、Ｎｉｋｏｎ、Ｐｅｎｔａｘなど日本製カメラの人気は素晴らしい。  

私たちは8時にホテルを出発し徒歩で探鳥ポイントに向かった。

『水曜どうでしょう　コスタリカ編』のロケ現場を加瀬さんに教えてもらいながら、ホテルの横を流れる川沿いを歩いていく。川は澄み、数十匹の鱒が悠々と泳いでいるのが見える。川沿いに咲く花にはハチドリが行きかう。

なんと緑が眩しいことか。

なんと空気の綺麗なところなのだろう。

探鳥ポイントはロックポイントというところ。実際に行ってみるとなるほど岩場であった。

ケツァール探鳥ポイントは時期によって異なる。現地ではすでに何組かが探鳥中。

どうやら、そこにある木の巣穴で２個の卵を育てているらしい。ケツアールはこの巣をベースに飛び回っているとの事。 この時期のケツアールは餌を探しに行き巣に戻ってくる。つまり、巣のそばで待てば必ずケツァールが戻ってくるというわけだ。探し回らなくて良い分楽である。

しかし、後1週間もすれば、ケツァールは雛鳥の飛行訓練の時期になる。飛行訓練時期になると遠くまで訓練で飛んでいくので、探すのは結構大変なのだという。

私たちはラッキーにも一番楽にケツァールに合える時期に来たようだ。

このポイントはケツァールだけでなく色々な小鳥達もやってくる。

加瀬さんから「ケツァールはいつでも見られます！騙されたと思ってこのスコープを覘いてください！サザナミフウキンチョウです。このあたりではケツァールよりも珍しいですよ」

・・でもケツァールの優美な姿もみたいし・・・サザナミフウキンチョウとやらも見てみたい・・

バードウォッチングとは、結構忙しいものである。

そして、どの鳥がレアなのか？今、どの鳥を見るべきか？と、とっさの判断が求められる。

バードウォッチングは結構奥行きが深いぞ～～ 。（汗）    

ケツァールの綺麗な姿を写真に撮るのは難しい。

ケツァールが姿を現す場所とカメラの位置と太陽の位置の三条件が、全て揃った時に素晴らしい写真が撮影できる。体が大きく優雅な動きをするケツァールでさえ撮影が難しいのだから、ちょこまか飛び回る小鳥達の姿を綺麗に撮影するのは至難の業である。

小枝とか葉で鳥の目や顔が隠れたり、小枝とか葉が邪魔しないところに止まったと思ったら、もろ逆光だったり・・・。連写すれば一枚くらいはナイスショットが混じるかもしれない。

そんな感じで撮った写真がこれです。↓

ついに念願のケツァールに逢うことができた。2時間近く観察していたがなかなか写真撮影に適した場所にとまってくれない。全体を綺麗に撮影をすることをあきらめてホテルに­帰ろうとしたとき、なんとケツァールがまるで私たちを追いかけてくるように飛んできて、写真撮影には絶好のポジションにとまってくれた。あわててビデオをまわした 。そのビデオがこれ↓

ツアーガイドは如何に現地ガイドとコミュニケーションを図り、ターゲットに関する情報網を張り巡らせるかが大きな鍵となるそうだ。加瀬さんの情報網はあちらこちらに張り巡らされているようで、後々大いにこの情報網の恩恵をこうむることになる。

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