4/16 サラピキOTSで出逢った動物たち

今日はちょっと離れた場所へ移動して、世界でただ1種類の白いコウモリ「シロヘラコウモリ」を観察しに行く予定であった。このコウモリは体長4~6cmと小ぶりで、暑い日中はバナナやヘリコニアの葉を上手に折って、葉裏でぶら下がって寝ているんだそうだ。その姿は、「密林の宝石」とか「密林の毛玉」と呼ばれているほど、輝かしく且つ可愛いらしい。

 

私達は日本出発前から、「シロヘラコウモリ」に逢いに行く時間をスケジュールに入れておいた。

 

しかし加瀬さん情報によると、今日はこの「シロヘラコウモリ」に逢える確率は非常に低いという。加瀬さん情報ネットから、「ソロヘラコウモリの巣は残念ながら発見できず」という連絡入ったらしい。

 

シロヘラコウモリの巣の場所が、ピンポイントでわかっていれば逢えることができるが、巣の場所が特定できていなければ、1枚1枚葉っぱをひっくり返しながら探さなければならず非効率である。

 

シロヘラコウモリは絶対どこかにいるはずだが、なんせ広大な畑である。

シロヘラコウモリとの対面は今回はあきらめることにした。

 

ということで、今日は1日OTSの森を散策することとした。

 

私達の旅も早いもので終盤になろうとしている。

コスタリカでしか見られない鳥など、後で心残りがないようにしっかり見ておこう!

 

そういえば、いつもなら見られる鳥なのに何故か見られていない鳥って?いるんだろうか?

 

昨夜の鳥合わせで確認したが、

サベグレでケツァールやハチドリ類、コルコバードでベニコンゴウインコやグンカンドリ、マヌエルアントニオでアカハシムナフチュウハシ、パロ・ベルデでズグロハゲコウ、モンテベルデでヒゲドリ、アレナル・ニカラグア近くでヒワコンゴウインコ・・・など、希少品種にも逢うことができ、見られた品種は180種位。結構見てきたものだ。

 

こうなると人間って欲がでてくるものだ。

キーボーは鳥図鑑をしばらく眺め、「見たい鳥」をリストアップ。

 

キーボー:「加瀬さーん、アカノドカサドリとトキイロコンドルを見てみたいー」

 

加瀬さん:「・・・・・・・ム・ム・ムリ!無理・・・・です。次回来られるときにリクエストしてください。トキイロコンドルは通常飛んでいる時が多く、あまりジッとしていることが少ない鳥なので難しいです。それに、動物の死肉が好きなので前夜に牛の頭なんかを仕掛けをしておく必要があります。そうすれば、ひょっとしたら見られるかもしれません。」

 

キーボー:「そっかぁ~、・・・残念。」

 

加瀬さん:「・・・通常ならとっくに見せられていいはずの鳥が出てこないんです。」

 

ヒョウヒョウ&キーボー:「何という鳥?」

 

加瀬さん:「サンショクキムネオオハシです。いつもならそこらへん群れなして飛んでいるんですが・・・。いないなぁ!おかしいなぁー?」

 

ヒョウヒョウ:「普段なら簡単に逢える鳥に逢えなくて、めったに逢えない鳥に逢えているってことですよね!パロ・ベルデでは通常見られる水鳥の大群がまったく見られなかったし・・・。何か異常気象か何かですかね?」

 

加瀬さん:「ワ・カ・リ・マセン」

 

こんな会話をしながら森の中を散策しました。

 

その時の写真がこれ↓ たくさんの鳥や動物達に逢うことができました。今まで逢うことができなかったサンショクキムネオオハシも最後の最後の方で現れてくれました。しかも集団で・・・・。

ムナジロマイコドリの求愛行動 (OTS食堂前の植え込みにて)